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報道資料

平成25年5月10日

ベトナム情報通信省VNCERTとの迷惑メールに関する情報交換の開始

 総務省及び一般財団法人日本データ通信協会は、ベトナム情報通信省ベトナムコンピューター緊急対応チーム(VNCERT)との間で迷惑メール発信者のIPアドレス等の情報交換について合意し、本年5月から開始することになりました。

1 背景

 受信者の同意を得ずに一方的に送信される広告宣伝等のメール(いわゆる「迷惑メール」)の問題に関しては、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)による制度的な対応のほか、技術的な対応、国際連携など、総合的な対策が実施されてきています。
 中でも、日本国内に着信する迷惑メールの約90%は海外から送信されている状況であることから、迷惑メール対策に関する国際的な連携を推進することが急務となっています。

2 概要

 総務省及び一般財団法人日本データ通信協会(理事長 齊藤 忠夫)は、かねてより、ベトナムにおいてインターネットセキュリティ対策に取り組んでいる情報通信省ベトナムコンピューター緊急対応チーム(VNCERT)との間で、迷惑メール対策に関する連携について検討を行ってきたところ、このたび、両国間で送受信される迷惑メールに関して、当該メールに係るIPアドレス等の情報交換を行うことで合意し、本年5月から実施することとなりました。
 具体的には、総務省の委託により迷惑メールに関する情報の収集、特定電子メール法に違反する送信者の分析等を行っている一般財団法人日本データ通信協会において受信したベトナム発の迷惑メールに係るIPアドレス等の情報とVNCERTにおいて受信した日本発の迷惑メールに係るIPアドレス等の情報を交換するものであり、日本側からの最初の情報提供を本日行うこととしています。

3 期待される効果

 両国において、それぞれが交換された情報を活用して国内のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)における自主的な取組を促すなど、自国内における迷惑メール対策を強化することにより、両国間で送受信される迷惑メールの減少が図られるとともに、両国間の新たな取組が、今後の迷惑メール対策に関する国際的な連携の促進に向けた着実な一歩となることが期待されます。
 なお、一般財団法人日本データ通信協会においては、同様の取組を中国インターネット協会(ISC)、香港通信管理局(OFCA)、台湾通信放送委員会(NCC)、ブラジルCERT.br及び韓国情報保護振興院(KISA)との間で実施しています。

(参考)

連絡先
総務省総合通信基盤局電気通信事業部
消費者行政課 迷惑メール担当
                    
電話:03−5253−5487
FAX:03−5253−5948

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