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会見発言記事

松本総務大臣閣議後記者会見の概要

令和6年3月5日

冒頭発言

  私の方から、1つご報告したいと思います。
 
LINEヤフー社に対する行政指導別ウィンドウで開きます
 
  LINEヤフー社における不正アクセスによる通信の秘密の漏えい事案について、本日、同社に対しまして、利用者の利益が確実に保障されるよう行政指導を行うことといたしました。
  調査の結果、同社において業務委託先への強い依存関係が存在し、その管理・監督を適切に行っていなかったことなどが判明いたしました。
  また、事案の再発を防止するために、セキュリティーリスクに的確に対処できるガバナンス体制が必要であり、同社にはそのための取組をグループ全体で早急に進めるよう厳しく求めることといたしました。
同社には利用者からの信頼を失墜させることのないよう、再発防止を徹底いただきたいと思います。
  詳細は、総合通信基盤局又はサイバーセキュリティ統括官室にお問い合わせください。
 
  私からは以上です。

質疑応答

LINEヤフー社に対する行政指導

問:
  LINEヤフー社への行政指導に関連してのお伺いです。合併前のLINE社とヤフー社では、これまでも個人情報管理の問題が相次いでいました。2021年にはLINEの中国の業務委託先の従業員が、日本国内のサーバー内の情報にアクセスできる状態になっていたことや、利用者が投稿した画像や動画が韓国のサーバーに保管されていたことが発覚しています。ヤフー社についても、昨年8月には利用者の位置情報を韓国ネイバーに提供したとして総務省から行政指導を受けています。今回の情報流出は、韓国ネイバーの委託先がLINE社内のネットワークにアクセスできる状態だったことで日本の利用者に被害が及んでおり、同社の安全管理体制の問題が解決されていなかったと言えます。日本を代表するIT企業で利用者の個人情報流出に関わる問題が繰り返されていますが、その要因は何だとお考えでしょうか。また、監督官庁として今後どう対応していくか、お考えをお伺いします。
答:
  ご指摘のように、2021年3月にも旧LINE社において、外部からの利用者の情報にアクセスできる状態にあった事案が発覚し、安全管理の徹底を求めて総務省から行政指導を行ったところですが、そのような中で、さらにLINEヤフー社において、通信の秘密を含む情報の漏えいという重大な事案が発生したことは誠に遺憾であります。
  総務省としても、本事案を大変重く受け止めております。先ほど申し上げましたように、LINEヤフー社に対して、本日このあと行政指導を行います。再発防止の徹底、利用者の利益の確実な保護を厳しく求めてまいりたいと思っております。
  少なくとも1年間にわたって定期的に報告するように求めてまいります。改善が見られず、同様な事案が発生する場合には、より強い措置を実施することも視野に入れて、監督を行ってまいりたいと思っております。

問:
 ありがとうございました。

答:
 はい。ありがとうございます。

大臣の動画はこちら別ウィンドウで開きます(YouTube)

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